☆☆☆合格者決定☆☆☆(2019/10/1 18:25追記)

厳正なる最終審査の結果、合格者は以下の2名に決定いたしました!

◆飴村モカ役
神村風子さん

飴村モカは、ふわふわおっとりしたテンポ感をベースとしつつも、一本調子にならないリズムや抑揚など、その独特のセリフ回しにオーディション参加者の皆さんが苦戦されていた印象です。
今回のオーディションでは、モカの『マイペースな不思議ちゃんらしさ』と『根のわがままな子供らしさ』のバランスがどちらか一方のみに傾いてしまう方が多く見受けられました。

神村さんはボイスを拝聴した際、どちらのキャラクターもお任せできそうだなという印象だったのですが、特に甘く可愛らしいけれど芯は強そうな声質が、独特のモカの雰囲気を作り出せるのではないかと思い、モカ役で採用させていただきました。
最終審査時、発声(腹式)がやや不安定である点とディレクションに対する柔軟性が若干弱めである点が課題だという印象でしたので、収録までに対策をしてきていただけると嬉しいです。
また、神村さんの演技傾向として少し無難なプランニングである印象があります。
特にモカは『変な子』『独特の雰囲気がある子』なので、個性部分をもっと詰め、唯一無二の飴村モカに仕上げていただければと思います。

◆神崎唯華役
佐々霞さん

神崎唯華は、偉そうで強引な一面と、面倒見が良く精神年齢が高い一面があるヒロインですが、皆さん前者についてはよく表現できていたように思われます。しかし、高圧的な感じを押さえていただくと元気さが失われたり、優しさを前面に出していただくと別キャラになってしまったりと、ギャップやキャラクターの幅を上手に表現しきれなかった印象です。

その点において、佐々さんは特別審査員賞コメントでも書かせていただきましたが、器用に両キャラを演じ分けらる演技力が高評価でした。
また、最終審査参加者さんの中で最も発声が安定しており、現場対応力も問題なく、何より佐々さんご自身の人柄が独特で、一緒にお仕事をしたいと思わせるような面白さがありました。
訓練で身につくわけではないその独特さを不思議ちゃんであるモカで発揮していただくことも考えたのですが、年齢感はそのままに小悪魔感のあるぶりっこと優しいお姉ちゃんを両立させることができた唯華役での起用とさせていただきました。


【今回採用とならなかった方へ】

今回のオーディションでは残念ながら採用とならなかった参加者の皆さんに向けて、審査チームにてフィードバックを作成させていただきました。
ごく簡単な短評ではありますが、今後活動されていくに当たってのご参考になりましたら幸いです。
また、今後機会のあった際にはぜひ、更に磨かれた演技・技術をもって再挑戦いただけることをお待ちしております。

◆あま津うにさん
イベント初日から不動の1位として本オーディションのランキングを非常に盛り上げていただきました。
また、最終審査中においては、ディレクションへの対応力も高かったように感じます。

・モカ:ゆっくりのテンポがややぎこちなく、演技の固さが気になりました。ふわふわしたキャラクター芝居が少し苦手なのかなという印象です。

・唯華:通常時のハキハキした雰囲気や、特に、R+カードの好感度MAXの台詞で、一番最後に演じていただいた唯華はとても魅力的で良かったです。ただ、こちらが欲しい声の高さがかすれてしまうのが残念でした。

また、両キャラクターに共通して語尾が下がってしまう演技が目立ち、暗さが取れなかった印象です。
キャラクターの心情に寄り添い、台詞毎に抑揚や語尾の処理を工夫していただけると、より表情豊かなお芝居になるのではないかと思います。

◆小鳥遊エリさん
別ゲーム声優オーディション終了直後から連続での同種イベント参加だった中、3位という高順位を収められていること、ご本人やファンの方の頑張りが大変感じられて、審査チーム一同感心いたしました。

・モカ:のんびりふわふわした雰囲気にならない、恋愛芝居において先生との距離感が縮まらないなど全体として固さが目立ちました。

・唯華:キャラクターの個性として、ぐいぐい迫ってくる感じは良かったです。ただ、テンポの調整や柔らかさや可愛らしさのギャップ面といったディレクションが持続せず、すぐに得意なキャラ感に戻ってしまっていました。

また、両キャラクターに共通して、声色・芝居どちらも年齢感が下がらないことと、しゃくり癖が取れないことが大きく課題となっていた印象です。
しかし、小鳥遊さんのお持ちである声の迫力や勢いはバトルものの作品などでは十分武器となりえると思いますので、美少女恋愛ゲームで求められる芝居について対策することで、今後の役幅もぐっと広がるのではないでしょうか。

◆姫宮結愛さん
イベント終了時と比べるとずいぶんレベルアップされていた印象です。
最終審査までに、たくさん研究し、練習してくださったのだなと大変嬉しく思います。

・モカ:独特なテンポにオリジナリティがあって面白かったです。もう少し台詞毎の緩急をつけられると、よりモカというキャラクターの個性になり得たかなと思います。

・唯華:ご自身がアイドルさんだからか、こちらが可愛くしてほしい、ドキッとさせてほしいと思っていた台詞を特に上手く表現なさっていた印象です。唯華というより、姫宮さんご本人のように感じられる瞬間が何度かありましたので、よりゲームのキャラクターらしさを意識できると良かったかなと思います。

まだ演技のご経験が少ない分、発声や滑舌の弱さなど全体としての未熟さは感じましたが、声質が今時である点や自然な学生らしさの表現、何よりディレクション対応への素直さ、柔軟性は素晴らしかったです。
ぜひ腹式呼吸を意識して練習し、機会があれば今後のヘルプ!!!オーディションでまたお会いできることを楽しみにしています。

◆美乃えりさん
織姫のオーディションでいらっしゃった時より、発声が安定していて声優さんとしての成長を感じました。
両キャラクターとも、解釈の方向性や表現したいものについては審査チームの見解と一致していました。

・モカ:声自体をふわふわさせてほしい、テンポをのんびりさせてほしいというところがあと一歩だった印象です。不思議ちゃんな感じはありました。

・唯華:パッと聞いた印象が華やかでとても良かったです。ただ、キャラ幅としてはやや狭く、特に恋愛芝居での距離感は課題だと感じられました。 全体として、ディレクションへの柔軟性が弱く、指定した演技に寄らないことがもったいないなと思いました。

ご自身のプランニングから外れた演技でも、すぐに対応できる切り替えの速さや引き出しの多さをより意識していただけると、今後キャラクターボイスオーディションでの合格率がさらに上がるのではないかと思います。

◆特別審査員賞について(2019/9/24 12:00追記)
厳正なる審査の結果、以下の3名を選出させていただきました。

4位：「《純ラテ研究生》姫宮結愛♡るーむ」姫宮結愛さん

ほんの僅差で惜しくもランキング4位となってしまいましたが、
イベント初日から徐々に順位を上げ、手に汗握る接戦で本オーディションを盛り上げていただきました。
本ゲーム、本キャラクターで声優に挑戦したいと思っていただけたこと、大変嬉しく思います。
ただ、演技面における基礎的な技術やキャラクター作りは、経験が少ない分、不慣れでまだ甘い印象があります。
最終審査までに、いわゆる「美少女アプリ・美少女ゲーム風の演技」をたくさん研究してきていただけると嬉しいです。

5位：「おっさんじゃないよ。よっさんだよ。」美乃えりさん

主催寮の盛り上がりが全参加者の中で1番であったことと、
「神崎唯華」の役作りが、審査チームの解釈と非常に近かったことを評価し、
特別審査員賞とさせていただきます。
すでに「琴吹織姫」のキャストとして本ゲームを盛り上げてくださっている美乃さんですが、2役目に挑戦する貪欲さやファンの方と一緒にコンテンツを楽しんでくださっている姿も好印象です。
既存役との演技差分が課題となってくるかとは思いますので、最終審査までに思いつく限りのパターンを試行錯誤していただきたいなと思います。

12位「ささりん家の懺悔室」佐々霞さん

今回の募集対象の両キャラクターをきちんと演じ分けた上で、
それぞれに対し、違ったアプローチや解釈で複数ボイスパターンを投稿していただきました。
参加者随一の演技力の高さを評価し、特別審査員賞とさせていただきます。
唯華についてはどのボイスもよくまとまっており、高音でも低音でもキャラクターとして成立できていたので、このままブラッシュアップしていただければと思います。
モカについてはテンポコントロールや方向性にまだ迷いが感じられますので、ご自身が一番納得できる演技を最終審査に持ってきていただけることを楽しみにしています。

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